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「どうしてあんなこと言っちまったんだろ…」
クォークは眠るエルザの横に腰掛けながらスープを飲んでいる。
クォークはここでこうして飲むのが好きだった。小さなエルザの横で夜空を見上げているとなぜだか安心するのだ。
昼下がりのこと。
クォークはエルザを叱った言葉を悔いている。
エルザはクォークが拾った孤児だったのだが、仕事でいつも以上に忙しく、エルザに依頼完了手続きをまかせっきりにしていたところ、案の定ミスをしてクライアントから苦情が来た。
その時につい言ってしまったのだ。お前に仕事はまかせられない、と。
ため息をつきながら残った少ないスープを皿によそっていると、エルザが何か喋り始めた。
どうやら寝ぼけているらしい。
「クォーク…?」
「あ、うん」
スープをゴクリと飲むクォーク。エルザがとうとうと話し始める。
「僕、クォークに嫌われちゃったよね…。僕、出来悪いから」
「・・・」